長く快適に住み続けるための住まいづくり
玄housingでは、高耐震・高耐久・次世代省エネ仕様など高性能で低コストの「長期優良住宅」をご提供しております。
強くて長持ちする安全・安心の暮らしを考えた構造・工法など、住まいづくり「11の特長」をご紹介します。
高耐震と高耐久を追求
玄ハウジングでは創業以来、強い家づくりに取り組んでいます。
それは、熊本地震の前と後でも変わりはありません。
住む人が長く安心して暮らせるよう、基礎や構造、木材、壁材、制震装置など全てにこだわっています。
1.基礎工事
建築基礎基準より高強度のベタ基礎を採用
耐震性能を決める基礎は、基本に忠実なベタ基礎で施工しています。基礎幅は、建築基準法で決められている「120mm」よりずっと厚い「150mm」。
内部の鉄筋は建築基準の「9mm」より太い「13mm」、鉄筋のピッチ(間隔)は、建築基準の「300mm」より狭い「150mm」に詰めることで、耐震強度を高めています。
またコンクリート強度は、住宅用基礎として一般に採用されている18ニュートンを上回る24ニュートンです。
ベタ基礎
基礎の立ち上がりだけでなく、建物の底板一面を鉄筋コンクリートで支える基礎。
建物の荷重を底面全体で受け止め、面で支えます。
また、地面がコンクリートで覆われているため、地中からのシロアリの侵入や、地面からの湿気を防ぐことができます。
2.剛床工法
地震や台風に対する強さを発揮
「剛床工法」とは、床下地の構造用合板を厚くして、梁(はり)材に直接留め付ける床組み工法です。木造軸組工法では一般的な根太(ねだ)工法に比べ、地震や台風時に発生する水平力に対して強いのが特長。別名「根太レス工法」ともいいます。
玄ハウジングでは、独自の28mm厚の合板を使用。床を厚くすることで家のねじれを防ぎ、耐震面や耐風面で優れた効果を発揮します。その剛床性能は、住宅金融支援機構が定める基準の2.5倍に相当。
さらにダイライト(耐震パネル)工法を併用しており、さらに強度を上げています。
構造体を損傷することなく最大限の効力が発揮できるよう、高品質な金物を適切な箇所で使用しています。
「軸組+剛床+ダイライト」壁と床が一体化した強固な構造
柱で支える軸組工法に加え、壁(ダイライト)、床(剛床工法)を一体化した構造を採用。モノコックに近い強固な構造で、1本1本の線で支える従来の工法とは異なり、一体化した面で支え外部からの力を分散します。揺れに強い優れた構造です。
3.省令準耐火
火に強く、火災保険も格安
玄ハウジングでは、木造住宅の内装の壁や天井に12.5mmの強化プラスターボードなどを使用。
建築基準法の準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅支援機構が定める基準に適合しています。木造住宅で最高等級のT構造に該当し、火災保険料が通常の木造住宅の半額以下になります。(※準耐火仕様はプランによる)
4.ダイライト
地震や火災に強い耐力面材
「ダイライトMS」は、ダイケン工業の技術力を結集して開発された画期的な耐力面材です。地震や台風などの自然災害に対して強さを発揮するほか、無機質素材のため燃えにくく、防蟻性にも優れています。VOC(揮発性有機化合物)の放散量も少なく、アスベストも含まれていないという環境に優しい建材です。
防・耐火性
優れた耐火性能を発揮
火山灰やロックウールなど腐食に強く、燃えにくい無機質素材で作られています。
木質系耐力面材との比較耐火実験でも、燃えにくさを実証。
ダイライトMSは、火山性ガラス質材料と鉱物質繊維を基材に作られています。
高強度
地震など横揺れに強い
従来の軸組工法で建てられた木造住宅で心配なのが、横からの荷量です。軸組工法では筋かいの一点に力が集中するのに対し、耐力面材の場合、地震や風など横からの力を、面で受け止め分散。玄ハウジングでは、耐震等級3、耐風等級2を実現しています。
国立研究開発法人防災科学技術研究所で、実物大の家屋を使った震動実験の様子。右がダイライトMSを使った住宅。左が筋交い工法の住宅
透湿性
湿気を通し、壁内の結露を防ぐ
湿気の通しやすさを測る目安が透湿抵抗値です。この数値が小さいほど湿気をよく通すことを表します。ダイライトMSの透湿抵抗値は12mm厚の場合0.0014(※)で、一般的な構造用合板は0.011。構造用合板の約7~8倍の透湿性があり、壁内の結露を防ぎます。
※単位…m2・s・Pa/ng
沸騰するお湯の上にダイライトをかぶせ、その上にガラスボウルを伏せた透湿実験では、1分30秒後にガラスが蒸気で曇りました
外壁通気工法
壁の中に空気の通り道をつくる外壁通気工法を併用すれば、壁体内結露が減り、建物の耐久性が高まります。
防腐性・防蟻性
耐用年数をより向上
ダイライトMSは、6ヶ月間土中に埋める実験でも、外観、強度ともにほとんど変化がありませんでした。シロアリが食料とする成分を含んでいない無機質素材なので、防蟻性に優れています。腐朽やシロアリ被害を防ぐために義務付けられている「防腐・防蟻処理」も必要ありません。
健康的
人や環境に優しい素材
ダイライトMSは、ホルムアルデヒドなどVOC(揮発性有機化合物)の放散量が低いクリーンな素材です。無機質素材ながら、発がん性が指摘されているアスベストも一切含まれていません。
5.ボウシン
復元力を持つ、唯一の制震装置
玄ハウジングでは大きな地震に備え、アバン設計の「ボウシン」という制震装置を採用。ボウシンは、制震装置の中で唯一、復元力を備えた画期的な工法(特殊第4195462号)で、地震の揺れを自動車のサスペンションのように柔らかく吸収し、柱や梁に衝撃を与えないだけでなく、粘り強く抵抗し、ゆがみを元に戻す形状復元能力に優れています。
復元力
建物のゆがみを元の姿へ
耐震補強を施した建物も、地震で傾いてしまったら元へは戻れません。地震が収まった後は、自重による建物への負荷がさらに高まります。ボウシンは繰り返しくる余震後も、ステンレスの靭制(粘り強さ)と、異なる弓状の3枚のバネによる復元力で、柱を垂直に戻してくれます。
構造体の四隅に設置することで、揺れを柔らかく吸収するだけでなく、ゆがみを元に戻す働きがあります。
制震性・耐久性
125回の耐震実験後も性能を維持
曲率の異なる3枚の板バネの作用によって、衝撃を吸収。最大震度7強相当を含む動的耐震試験を125回繰り返しても初期の耐震性能を保ち、併用している合板や板材を留めている釘も変化はありませんでした。構造耐力試験では、壁倍率4.90倍を計測(※最高値5.00倍)。
ボウシンの動的試験の様子
施工簡易性
スピーディに取り付け可能
新築住宅の場合、一か所の施工時間が約10分~15分。1つの壁に4か所取り付けても約1時間で済みます。また、施工箇所についても、任意の場所に取り付け可能です。
施工費
他の工法より格安
他の制震工法の施工費は、一般的な住宅で4~8か所施工した場合、60万円~200万円程度。ボウシンでは、住宅の施工面積にもよりますが、16か所30万円ほどに抑えることができます。
リフォーム
制震補強にも適した工法
施工が比較的容易で、短工期であるボウシンは制震リフォームにも適しています。既存の建物に直接取り付けることができ、さまざまな間取りに合わせた自由な補強が可能です。
四季を通して快適に
熊本は、夏は蒸し暑く冬は底冷えするという、寒暖差の激しい特有の気候で知られています。
玄ハウジングでは、済人が一年中ずっと快適に過ごせるよう高気密、高断熱の家づくりに取り組んでいます。
6.遮熱ルーフエアテックス
遮熱と透湿のダブル効果で快適性を向上
「遮熱ルーフエアテックス」(フクビ)は、屋根用の遮熱シートです。屋根と野地板(下地材)の間に敷くことで、太陽熱の伝導を遮ってくれます。雨水の侵入を防ぐ一方、透湿性にも優れており、小屋裏の湿気を外に逃がします。
防水性
雨水の侵入を防止
特殊シートで、雨水の侵入をストップ。雨水を球状にしてしっかりと雨どいまで流します。
遮熱性
太陽熱の侵入を大幅削減
真夏を想定した片面照射試験で、遮熱ルーフエアテックスと、一般的によく使われるアスファルトルーフィング材の温度変化を比較。アスファルトルーフィング材に比べ、野地板裏面温度が6~8度低減しました。
透湿性
建物内の湿気を外に排出
小屋裏の湿気を屋根裏前面から逃がし、建物内の結露を防ぎます。建物の耐久性を向上させると同時に、省エネ効果も期待できます。
7.アクアフォーム
環境に優しい高性能断熱材
「アクアフォーム」(日本アクア)は、発泡硬質ウレタンフォームを住宅に直接吹き付けて、施工する断熱材です。
無数の細かい連続気泡で構成されており、グラスウール断熱材10kg/㎥の約1.5倍の断熱効果があります。
また浸透性が低く、断熱材内部に湿気を浸透させにくいため、建物内の結露を抑制し住宅の耐久性を高めます。
高気密・高断熱
無数の気泡が効果を発揮
アクアフォームは無数の細かい連続気泡の中に多量の空気を含んでいるため、他の断熱材に比べ優れた断熱性能を発揮。住宅の躯体に隙間なく吹き付けるので、気密性も確保されています。
吸音性
静かな住環境を実現
細かい気泡が音をスポンジ状のフォーム内に拡散させるので、吸音性にも優れています。外からの騒音や生活音の漏れを気にすることなく、快適に生活できます。
安全性
代替フロンガス不使用
ウレタンフォームは従来、地球温暖化の原因となる代替フロンガスを使って発泡させていました。アクアフォームは水による化学反応で発泡させる環境に優しい素材です。
快適性・省エネ性
1年中、心地よい室内温度を維持
快適な室内温度が一年を通して保てるので、夏は涼しく冬は暖かな住まいが実現できます。室内の温度差も少なく、冬場のヒートショックの心配もありません。
冷暖房費が節約でき、省エネにも貢献してくれます。
8.タイベックシルバー
特殊な構造で高い遮熱性を実現
タイベック🄬シルバー(デュポン™)は、超極細のポリエチレン繊維にアルミニウムを蒸着させ、アルミニウムの劣化を防ぐ抗酸化樹脂をコーティングした特殊な構造の遮熱シートです。
通気層構法など外装下地材として高い遮熱性を発揮するほか、長期間使用しても劣化が少ない建材として知られています。
遮熱性
赤外線の約85%を反射
アルミニウムは赤外線を反射し、熱の放射を抑える特長があります。タイベック🄬シルバーの赤外線反射率は約85%(=赤外線放射率約15%)。夏は屋外からの放射熱を反射し、冬は屋外への熱の放射を抑えます。
防水性
雨水を防ぐ極細繊維構造
タイベック🄬シルバーの極細繊維構造は、湿気を通しても水は通しません。万が一外壁から浸水しても、内部への水滴の浸透を防ぎます(※)
※通気層構法で適切に使用された場合
浸透性
繊維の隙間から湿気を排出
浸透性のないアルミシートは壁体内の湿気を閉じ込めてしまい、結露する可能性があります。タイベック🄬シルバーは、繊維の隙間から湿気を逃がします。
水を入れたサーバーにタイベック🄬シルバーをかぶせて過熱すると、湯気がタイベック🄬シルバーを追加します。
遮熱耐久性
性能が何十年も続く
独自の構造と抗酸化樹脂コーティングにより、酸化や劣化を抑え、建材として十分な耐久性を確保。10年経過を想定した劣化促進試験では、赤外線反射率の変化はごくわずかでした。
防水耐久性
防水性残存率はなんと97%
一般的な透湿・防水シートは、熱と紫外線の影響で劣化し耐水圧が低下しますが、タイベック🄬シルバーは特殊な構造による高い防水耐久性を実現。30年相当の耐久性試験では、防水残存率97%という結果が確認されました。
強靭性
施工による損傷にも強い
施工中の多少の引っかきや引っ張りにも耐える強度があり、タッカーなど工具による穴の広がりも軽微です。
9.やすら木
安心・安全なブランド木材「やすら木」
玄ハウジングでは、家づくりへのこだわりから生まれたオリジナルブランド木材「やすら木」を使用。
「やすら木」は、古い歴史を持つ乾燥研究からたどり着いた珠玉の1本。乾燥時に木材の温度や含水率をセンサーで感知しながら、コンピューター制御で木材の乾燥を行い、今まで乾燥が難しいとされてきた杉材でも、割れや変色の少ない乾燥を可能としました。
精度、強度、美しさ・・・
欲張りなまでにすべてを兼ね備えた杉材を使用しています。
特長
FEATURES
1.含水率は15%以下
内部まで十分に乾燥させた木材であるため、先々まで割れやくるいを起こしにくく、建てた時の精度を長く維持します。
2.背割りがなく美しい
やすら木には、従来行われていた表面割れを防ぐための「背割り」がありません。背割りをすることなく表面割れの少ない低含水率材を可能にしています。
3.信頼できる強度
材の中心部までしっかり乾燥させることで、強度が向上します。乾燥による内部割れも抑制できるため、信頼できる強度を備えた木の家が誕生します。
4.集成材と同等の高精度
寸歩精度は、幅・厚みが-0mm、-1mm。長さは-0mm。呼称寸法と実寸に差がなく、安心して使えます。高い寸法精度が金物取付などの作業もスムーズにします。
玄ハウジングの家づくりでは、「やすら木」をふんだんに使用しています
10.構造断面図
厳選した建材を効果的に使用
玄ハウジングでは、安全性と快適性を両立するために、選び抜いた建材を効果的に組み合わせています。
見えない構造部分こそ、住宅のプロとしての腕の見せどころ。
間取りやデザインは1棟1棟異なりますが、しっかりした家づくりの基本は同じです。
11.断熱・気密性
性能検査で実力の高さを証明
快適で健康的な暮らしを実現する上で欠かせない「断熱」と「気密」。
その性能を表す数値が、Q値とC値です。
玄ハウジングでは2011年、熊本市内のモデルハウスでQ値とC値の検査を実施。
その結果は、Q値2.25、C値0.4でした。Q値については次世代省エネ基準をクリア。
C値については、他社と比較しても驚異的な数値となりました。
Q値(W/㎡・K)
住宅の断熱性能を表した数値。熱損失係数。一般的に「Q値」と呼ばれ、値が小さいほど断熱係数が高くなります。
※次世代省エネ基準=2.7以下
C値(㎠/㎡)
住宅の気密性能を表した数値。家の延床面積に対する「隙間面積」を表す数値。C値が小さいほど気密性が高くなります。