建物のデザインと機能を左右する「窓」:サッシの選び方を解説
みなさん、こんにちは!
玄housing広報担当の玄馬(げんば)です。
いつも「玄馬くん家づくり豆知識」をご覧いただきありがとうございます。
窓は、建物のデザインと快適性に大きく影響を与える重要な部材です。
断熱性、省エネ性能、デザインの美しさなど、家の快適さを左右する要素が多く含まれているため、慎重な選択が求められます。
この記事では、「アルミ樹脂複合サッシ」と「樹脂サッシ」の特徴を比較し、どちらを選ぶべきかを解説します。
◆ アルミ樹脂複合サッシとは?
多くのハウスメーカー採用されているのが「アルミ樹脂複合サッシ」です。
このサッシは、外側がアルミ製、内側が樹脂製でできており、以下のような特徴を持っています。
- 強度が高いため、窓枠を細くすることが可能。これによりシャープなデザインや大きな窓を実現でき、意匠性が高まります。
- 一方で、アルミは金属であるため、熱を通しやすく、樹脂サッシに比べて断熱性能が低くなります。
◆ 樹脂サッシの特徴
一方、樹脂サッシは、窓枠の内枠も外側も「樹脂(塩ビ)」で構成されているサッシです。
アルミ樹脂複合サッシと比べた場合の特徴は以下の通りです。
- 断熱性能が非常に高く省エネ性能が優れているため、寒冷地などで特に効果を発揮します。
- 樹脂の強度の関係で窓枠が大きくなりがちで、窓の高さを出しにくいというデメリットもあります。
- デザイン性よりも断熱性能を重視する場合、樹脂サッシが有利です
◆ 高気密・高断熱住宅における結露リスク
近年の住宅は、断熱性や気密性が向上しているため、結露の問題が発生しやすくなっています。
特に冬場は、室内外の温度差が大きい場合、注意が必要です。
- アルミ樹脂複合サッシ・・・室内温度20℃、外気温0℃、相対湿度50%で結露が発生します。
- 樹脂サッシ・・・同じ温度条件で相対湿度が70%以上にならなければ結露しません。
つまり、断熱性能が高い樹脂サッシの方が、結露リスクを軽減でき、室内環境を快適に保てます。
高断熱・高気密住宅を検討している場合は、樹脂サッシの採用をおすすめします。
◆ 「樹脂サッシは劣化する」という誤解
一部の営業マンが、「樹脂サッシは洗濯ばさみのようにパリパリと劣化する」というトークをすることがありますが、これは誤解です。
樹脂サッシに使用されている樹脂は、高分子ポリ塩化ビニル(PCV)を原料としているため、耐候性や耐久性が高く、色あせしにくい点が特徴です。
PCVは以下のような製品にも使われています。
- 電線の被覆材
- 水道管
- ビニールシート
このように、塩ビ(PCV)は厳しい環境下でも長期間使用されるため、窓サッシに使われる樹脂が劣化することはありません。
もし洗濯ばさみのように数年でパリパリ割れる素材であれば、住宅の品質に関わる重大な問題になってしまいます。
このような営業トークを鵜呑みにせず、正しい知識を身につけて選択することが重要です。
◆ どちらを選ぶべきか?
両者には一長一短があるため、用途や優先するポイントによって選び分けるのが良いでしょう。
- デザイン重視・大きな窓を設置したい:アルミ樹脂複合サッシ
- 断熱性重視・結露を避けたい場合:樹脂サッシ
ただし、省エネ性能や結露リスクを考慮すると、基本的には樹脂サッシをベースに考えるのが無難です。
寒冷地や定期的なメンテナンス費用を抑えたい方には、特に樹脂サッシの採用が推奨されます。
◆ まとめ
窓は住宅のデザインと機能を支える重要な部分です。
アルミ樹脂複合サッシと樹脂サッシの特徴を理解し、自分の住宅にマッチしたものを選ぶことが、快適な暮らしと投機的なコスト削減につながります。
また、誤った知識に惑わされず正しい知識を持つことが、理想的な住宅づくりの第一歩になります。
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