誤った「金銭感覚」が家の質を下げている!?購入価格とランニングコストの重要性について解説
みなさん、こんにちは!
玄housing広報担当の玄馬(げんば)です。
マイホーム購入は、ほとんどの人にとって「一生に一度の経験」です。
それでいて、人生で一番高い買い物なのです。
建てた後に失敗に気づきどんなに後悔しても、建て直すことはそんな簡単ではありません。
一生に一度の最大の買い物で失敗しないためには「一生に何度も買ったり建てたりする経験がない住まいづくり」に関する知識を必要最低限もっておくことは、とても大切です。
「ああしておけばよかった」
「なんでこんなことになったんだろう?」と後悔してしまうのはなぜか?
家を購入する時に知っておきたい多くの知識で今回は、
「マイホーム購入価格とランニングコストの重要性」について解説します。
マイホーム購入は一生に一度の最大の買い物。検討されている皆さんが失敗しないためにも、今後「シリーズ化」してお伝えしていこうと思います。
第1章 購入価格の問題
家の選び方と並んで難しいのが、購入価格の問題です。
いい物を選んで安く買うのは、賢い購入者の基本。買う対象が何であろうと、その原理原則は変わりません。
ただしマイホームの購入が他の買い物と違うのは・・・「買ったときに払うお金がすべてではない」ということ。
だからこそ、洋服などの商品を買うように、マイホームを買ってはいけないのです。
住宅の購入に関して掛かる費用は2種類ある
イニシャルコスト
つまり初期費用のことで、頭金とローンを合わせた住宅そのものの代金や、不動産取得税などの税金、事務手数料を含め、購入時に掛かるすべての費用を指します。
ランニングコスト
その家を購入した後に発生する、ローンの金利・毎 日の光熱費・修繕積立費など、住み続けることで必要な支払いのことです。
誰しも住宅の購入を決めるときはイニシャルコストばかりに目がいってしまい、ランニングコストは、なかなか注意が向かないものです。
例えば、
下の図は、左が建材や工法を指定した3,000万円の「注文住宅」。
右は2,500万円の「建売住宅」です。
外見はどちらも立派ですが、実は気密性・断熱性は3,000万円の注文住宅のほうが格段に優れています。
そうは言っても500万円の違いにつられてしまい、 「建売住宅」を選ぶ人も多いで しょう。
購入を決める時点で、10年20年住み続けるにつれてどれだけの費用がかかるかと試算するのは、なかなか難しいものです。
第2章 家の品質がランニングコストを大きく左右する
しかしこの2つの家、住み続けるうちにランニングコストにじわじわと差が出てきます。
冷暖房の効率は光熱費に直結するので、長い年月が経つうちに500万円のプラスマイナスは逆転し、はるかに大きな差額が生じていくはずです。
マイホームを購入するときに「家の品質にばらつきがある」とは普通は考えないものです。しかし品質の違いによって、ランニングコストには大きな差が出ます。
冷暖房の効率次第で光熱費がかさみ、10年20年と住み続けるうちに馬鹿にならない差額が生じてきます。
マイホームを建てるときに500万円多くかけて省エネ性能を高めたとして、住宅ローン35年で支払うとしたら月々5,000円程度の違いに過ぎません。
それによって節約できる光熱費のマイナス分を差し引けば、経済性においてはプラスマイナスの逆転が十分に考えられます。
また、光熱費の元であるエネルギー資源価格は変動します。
特に2023年は世界情勢の影響で、どんどんエネルギーコストが上がっていますが、このまま上昇を続けてしまえば、この差はますます大きくなります!
にもかかわらず、表面的なイニシャルコスト(初期費用)にしか目を向けられない方が少なくありません。
高気密・高断熱の家を選べば、経済的にも有利なだけでなく、快適性と健康を手に入れることができるのですが・・・。
第3章 マイホーム選びにもマイカー選びの視点を
クルマを購入する際に、たとえ初期の導入コストは高くても、燃費に優れたハイブリッド車や電気自動車を選択肢に入れることは一般的になってきました。
長く乗れば、導入コストの差を埋めて結果的に得することができるかもしれません。
住宅選びについても同じことが言えるのですが、一般的にあまりこの点が意識されることはないようです。
イニシャルコスト(初期費用)の差額が大きく見えるというよりは、先に述べたようにマイホーム購入側に情報が少ないのが大きな理由であると思われます。
第4章 一生に一度の買い物だから一生の生活を考えてみませんか?
高気密・高断熱などの省エネ性能を高めることが快適性を生むのはわかっても、健康にもつながるというと驚かれる人も多いかもしれません。
両者には非常に深い関係があるのです。
たとえば、冬にお風呂場などの寒い場所に入った途端、急激な温度差が脳梗塞、心筋梗塞などの深刻な健康被害を引き起こす「ヒートショック」の発生率は、住宅の省エネ性能と大きく関わっているのです。
強調したいのは、
「家を購入するときは、長く住み続けて暮らすことを想像して長期的な視点で見ることが大切」
だということです。
数千万円の買い物をするのに、性能が不十分な家を建ててしまったり、いま10万円の出費を惜しんだ結果、将来健康を害してしまったりするとしたら、まさに本末転倒。
ところが、建築段階において安くしてかまわない所と、費用をかけなければいけない所の違いを、間違えている方が多いのが現実です。
それどころかイニシャルコスト意識の高い人ほど、「安物買いの銭失い」になりがちなほどです。
イニシャルコストの差よりもランニングコストの差のほうがはるかに大きいのですから、長く住み続けることを考えてランニングコストに目を向け、これを安く抑える工夫が大切です。
「一生に一度の買い物なら、一生の生活を考えて買う」
これは住宅の上手な購入方法の基本中の基本ですね。
※出典 『トクする家づくり損する家づくり』柿内和徳 川瀬太志[著]ダイヤモンド社
第5章 まとめ
「マイホーム購入価格とランニングコストの重要性」についてのまとめです。
1.購入価格の問題
- 住宅の購入に関して掛かる費用は「イニシャルコスト(初期費用)」と「ランニングコスト(家を購入後に掛かる費用)」の2種類あるが、購入を決める時点で、10年20年住み続けるのに、どれだけ費用掛かるか?と試算するのは、なかなか難しい。
2.家の品質がランニングコストを大きく左右する
- 表面的なイニシャルコスト(初期費用)だけではなく、ランニングコストを考えることで経済的にも有利なだけでなく、快適性と健康を手に入れることができる
3.マイホーム選びにもマイカー選びの視点を
- マイカー購入と同じく、ランニングコストを考慮することで初期費用が少々高くても導入コストの差を埋めて結果的に得することができる
4.一生に一度の買い物だから一生の生活を考えてみませんか?
- 家を購入する時は、長く住み続けて暮らすことを想像して長期的な視点で見ることが大切
- 長く住み続けることを考えてランニングコストに目を向けることが重要
以上が、「マイホーム購入価格とランニングコストの重要性」についてのまとめとなります。
玄ハウジングでは、
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