【窓の役割とは?】高温多湿や花粉対策、24時間換気について解説
みなさん、こんにちは!
玄housing広報担当の玄馬(げんば)です。
いつも「玄馬くん家づくり豆知識」をご覧いただきありがとうございます。
新築の注文住宅を建てる際、窓の役割を十分に理解することは、快適で健康的な住まいを実現するために欠かせません。
日本の気候は高温多湿で、梅雨や夏の蒸し暑さ、さらに花粉が飛散する春先など、年間を通して頭を悩ませる多くの生活環境問題があります。
窓には採光や通風といった基本的な役割に加え、24時間換気や湿気・花粉対策など、暮らしの快適さと健康を守るための重要な機能が求められています。
本記事では、新築住宅における窓のさまざまな役割について解説いたします。
◆ 住宅における窓の主な役割
住宅における窓には、家の空調環境や居住性を支える様々な役割があります。
ここでは、窓が担う主要な役割をいくつか紹介します。
採光
窓から自然光を取り入れることで、昼間は室内を明るく保ち、照明の使用を抑えることができます。
部屋ごと異なる窓の配置や大きさによって、家全体の明るさをコントロールすることが可能です。
明るい室内は心理的にも快適で、家族がリラックスできる空間を作り出します。
通風と換気
窓を開けて外の空気を取り入れ、室内のこもった空気を外へ流すことで、清潔で気持ちのいい生活空間を維持します。
2003年以降に建てられた新築住宅は24時間換気システムが義務化されているため、以前ほど窓を開ける機会は少なくなりましたが、窓から取り込む風も換気効果を取り込む重要な役割を担います。
借景
「借景」とは、窓から見える周囲の景観を室内の一部として取り込むことです。
窓の位置やサイズを工夫することで、庭や緑、遠くの景色など外の風景をインテリアの一部にし、開放感や心地よさを演出できます。
視線を遮る
プライバシーを守るために周囲からの視線を遮る役割を持つ窓です。
すりガラスやブラインド付きの窓、目隠し効果のある窓フィルムなどを使用することで、自然光を取り入れながらも室内が見えにくくなり、安心して過ごせる空間を確保できます。
特に注文住宅を建てる際、道路や隣家との距離が近い場合などに、こうした窓の設置が効果的です。
◆ 24時間換気と窓の関係
近年、日本では窓を開けて換気をすることが少なくなりつつあります。
シックハウス対策のために24時間換気システムが義務化されているため、窓を開けなくても換気をすることができるからです。
日本は高温多湿であるうえに花粉の影響もあるので、一年を通して窓を開けて外の空気が気持ちいいと感じられる期間は、思ったよりも短いのです。
換気システムがあることで空気の循環はできますが、効果を高めるには窓による補助換気も忘れてはいけません。
窓を活用した自然換気は、室内の空気をより素早く入れ替えることができるため、窓の開閉と換気システムをうまく併用することが大切です。
また、窓を余計に設置すると断熱性能の低下にも繋がりますので、換気の重要性とのバランスを考えた窓設置を検討することも大切です。
一年を通して窓を開ける期間は意外と短いのです
- 3月~4月・・・暖かくなってくるが、3月はスギ、4月はヒノキの花粉が飛散する。
- 5月・・・かろうじて窓を開けて過ごせる。
- 6月・・・梅雨に入り、窓を開けた日には湿度80%以上!といったこともあり得る。
- 7月~9月・・・気温も高く、湿度も梅雨時期と大差ない。基本的に窓は開けず、常時エアコンを使って過ごしている。
- 10月・・・天気が良ければ窓を開けることはできるが、この時期は台風が多いので湿気も多い。
- 11月~2月・・・外気は寒く乾燥するため、窓はほとんど開けることはない。
まともに窓を開けることができるのは「5月と10月」ぐらいで、1年のうち10ヶ月ほどは窓を開ける機会が少ないことが分かります。
◆ 高温多湿な日本における窓の重要性
日本の夏は湿気が多く、梅雨時期には特に湿度が高くなります。
このため住宅には湿気を抑えるための窓の配置や種類が求められます。
通風窓やハイサイドライト(高い位置にある窓)は、湿気を外に逃がす効果があり、建物内部の湿気を一定に保つために有効です。
また、風の通り道を作ることができる窓を適切に配置することで湿気がこもりにくく、快適で過ごしやすい家になります。
◆ 花粉対策と窓の選び方
春先の花粉シーズンは、窓を開けることによって花粉が室内に侵入しやすくなります。
花粉をできるだけ取り込まずに換気できる窓の種類や対策としては、換気機能付きサッシ(窓の上部に換気機能があるもの)や、フィルター付きの換気扇が役立ちます。
また花粉シーズンには、定期的に網戸を掃除し、窓周りのメンテナンスを行うことが必要です。
花粉対策に有効な窓を選ぶポイントとその他の対策
- カーテンサイズ:窓にぴったりと合ったサイズを選び、隙間ができないようにしましょう。
- カーテンの素材:綿や麻など自然素材のカーテンは静電気を帯びにくいので、ホコリや花粉が付着しにくいというメリットがあります。
- 24時間換気システムのフィルター:花粉対策用の高性能フィルターを使用すると、微細な花粉をブロックして侵入する花粉量を減らすことができます。なお、フィルターは定期的に交換しましょう。
- 換気方法:花粉の多い日は外出を控え、窓・戸を閉めましょう。換気する場合は網戸やレースのカーテンを閉めた状態で、窓を10cm程度だけ開けましょう。
- 空気清浄機:空気清浄機は、窓の正面の隅に置きましょう。花粉は空気の流れによって隅に滞留するため、花粉が入ってきたらすくキャッチできるようにします。
◆ 断熱性能と省エネ効果
窓は断熱性能にも大きな影響を与える要素です。
高性能の断熱窓を使用すると、冷暖房の効率が上がり、光熱費削減にもつながります。
二重窓(内窓)や複層ガラスは、室内外の温度差による熱の出入りを抑えるため、夏は涼しく冬は暖かい家を保ちやすくなります。
省エネ効果の高い窓を選ぶことで、経済的にも環境的にもメリットが得られるでしょう。
◆ まとめ
新築戸建てにおける窓には、採光や通風、換気といった基本性能に加えて、24時間換気のサポートや高温多湿対策、花粉や断熱の効果など多くの役割が求められます。
特に日本の気候に適した窓選びは、日々の快適さと健康を守る重要な要素です。
新築の窓を選ぶ際は、これらの観点をしっかりと考慮し、家族全員が快適に暮らせる家づくりを目指してみてはいかがですか?
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